無洗米は、無洗米にお米を加工する専用の装置を用いて、通常の精米装置では完全に除去できない、お米の表面に付着しているヌカを除去しています。
基本的に、そのまま炊飯しても美味しく炊きあがりますが、濁りの気になる方は、
軽くすすいでいただいても結構です。
水溶性のビタミンB系(B1やナイアシン)は、通常米を研いでいるうちに大部分が流れ落ちます。
無洗米は米研ぎ不要なので倍近く残ります。
買ってきたお米は、日光の当たらない、低温で温度変化の少ない場所に保管してください。購入量にもよりますが、プラスチック容器やペットボトルに密封したり、厚手のビニールに包み、冷蔵庫の野菜室で保管するのもひとつの方法です。冷蔵庫であれば3ヶ月ぐらいが保存の目安になります。お米の保存場所としては、台所が多いかと思いますが、今の家屋は気密性が良く、火や水を使う台所は温度や湿度が高くなりがちで、古米化が進みやすく、カビも生えやすい環境にある場合が多いようです。ですから、多少面倒でも、家の中に先程の条件に合うような場所を見つけて保存するのが良いでしょう。
米穀機構米ネットより引用。洗米にお湯を使うのはお勧めできません。その理由ですが、
[1] 60°C以上のお湯でお米を洗うと、お米の表面のデンプンが炊飯時より先に「アルファ化」してしまい、中心部が硬い、まずいご飯になってしまいます。
[2] お湯を使ってしまうと、洗米時点でアミラーゼが働き出し、糖が洗い水と一緒に流れてしまいます。
[3] 洗い水に溶け出した糠臭などをより早く吸着してしまい、これもご飯の食味を低下させる原因となります。
賞味(消費)期限は、袋などに入っている加工食品につけられるものです。お米は法律上は加工食品ではなく、野菜と同じ農産物扱いになっています。ですから、販売されている野菜に賞味(消費)期限の表示がないのと同じで、お米にも賞味(消費)期限はついていません。そのかわり、お米には「精米年月日」をつけることがJAS法で決まっています。賞味(消費)期限表示がない野菜でも、そのままおいておけば、いつかは腐ってしまいます。お米は、穀物なので、水分含量が少なく、野菜や魚などの生鮮品より長持ちしますが、そのままにしておけば、やはりおいしくなくなってしまいます。お米をおいしく食べることができる期間は、常温の場合、買ってきてから1ヶ月ぐらいが目安になります。直射日光が当たらず、温度の低い場所に保管するようにすれば、さらに長持ちします。
米穀機構米ネットより引用。精米して常温で1年も置いてしまったお米ですと、見た目には普通に見えても、カビや菌に汚染されている可能性もあります。ですので、そのようなお米は食べない方が賢明です。また、お米は精米してしまうと品質の低下が早く進みます。お米の細胞自体が硬くなり、しかも脂肪酸の酸化が進んでいたりするために、どのような手を加えても、もとの味には戻りません。お米をおいしく食べることができるのは、購入してから夏季で約3週間、冬季で2〜3ヶ月(空調なしの場合)と覚えておいてください。
米穀機構米ネットより引用。「乳白粒」、「粉状質米」、「白未熟米」、「しらた」と呼ばれているもので、お米が実る際に初期から中期に高温状態や低日射量などに遭遇すると発生する、高温障害の一つです。稲のでん粉合成酵素の活性が阻害され、粒の中に空気が多く入ってしまい、そのため光が乱反射して白く見えるのです。また、空気が入る分隙間が多くなり、米質ももろくなっているので粉状質米といわれています。お米が古くなったものだと間違われますが、お米の新古やお米の保存方法とは関係がありません。なお乳白粒があまりにも多いと食味は悪くなりますが、乳白粒が体に悪い物質を含んでいるということはなく、食べても害にはなりません。なお、もち米の白いのは微小な空気の存在のためで、品質上問題ありません。
米穀機構米ネットより引用。冷蔵庫内の温度域は、ごはんのでん粉を老化させやすいからです。お米の約8割はでん粉で、でん粉の老化はごはんの保存温度がある程度低いほど早く進み、一番老化しやすい温度は4〜5°Cとされています。冷蔵庫の庫内温度はだいたいこれくらいですから、冷蔵庫でのごはんの保存は老化を促進するので一番良くないわけです。なお、炊きたてのご飯を温かいうちに冷凍庫で保存するのがよい、といわれるのは、一気にごはんの温度を下げることで老化が起こる温度帯に長く晒すことなく、でん粉が老化していないままの状態で冷凍されるからです。
お米をザルあげする主な理由は、水加減をきちんとあわせるためのものですが、一般家庭の炊飯では、軽く水を切ったあとで水加減を好みに応じて加減すればよいことです。お米を洗ったあと、ザルあげの時間が長すぎると、お米の表面が乾燥してひび割れが生じてしまいます。ひび割れが多いお米を炊くと、お米の表面が炊飯過程で崩れてしまい、ペチャっとした食味の悪いご飯になってしまいます。もしザルあげするのであれば、できるだけ短時間で風が当たらないように布巾で覆うといった注意が必要です。
米穀機構米ネットより引用。